コーヒー粉のコーヒーかすを乾燥させて再利用するアイデア・使い道

コーヒー粉のコーヒーかすを乾燥させて再利用するアイデア・使い道

目次
廃棄されるコーヒー豆の課題解決方法は? 
 暮らしに密接なコーヒーは世界最大級の取引量を誇る生産物 
 大量に発生するコーヒーかすは、食料廃棄物(ごみ)になってしまう現状 
代表的なコーヒーかすの有効活用事例 
前節
 脱臭効果、肥料、虫よけ対策などに使える 
 再利用するためのハンドメイドアイデア 
 サスティナブルであることが重要 
コーヒーかすを再利用する際の問題、乾燥して利用すること 
 家庭では湿った状態ではかすの活用が簡単ではない 
 おすすめの乾燥手段 
コーヒーかすから生まれた染料で毎日つかえる食器を作りました 
 おしゃれは重要なポイント!毎日つかえる食器アイテム 
 洗剤も電子レンジも使える安心なマグカップ 

 SDGs商品:Re:CAFE 
商品:リ・カフェ トールマグ  ¥2,420

 

 

廃棄されるコーヒー豆・コーヒーかすの課題解決方法は?

コーヒーは私たちの日常生活に欠かせない趣向品として重要な飲み物です。
そんなコーヒーだからこそ考えなければいけない課題も存在しています。

暮らしに密接なコーヒーは世界最大級の取引量を誇る生産物

コーヒーの年間取引量がどれだけの量になるか皆さんはご存じでしょうか?
映画「おいしいコーヒーの真実」のサイトでは「世界市場において、コーヒーの年間売上高は800億ドルを超える」「世界市場で石油に次ぐ巨大な国際的貿易商品」「全世界での一日当たりの消費量は約20億杯」とあります。

また、「日本は、アメリカ、ドイツに次いで世界第3位の輸入国。」とあり日本国内でのコーヒー消費量が高いことが分かります。

全日本コーヒー協会が開示されている資料をみても令和4年(2022年)時点で、432.875トンで前年比2.2%増とあり国内消費量の多さがわかります。

大量に発生するコーヒーかすは、食料廃棄物(ごみ)になってしまう現状

これだけの消費量があるということは、それだけ食料廃棄物が発生しているということになります。上記の資料でいえば432トンものの廃棄物が年間発生しているということになります。

いわゆる出涸らし、コーヒーかすは飲んだ後になにか有効活用できないかを考えるのは自然の流れです。

代表的なコーヒーかすの有効活用事例

コーヒーかすというと、もう捨てるだけのイメージがありますがコーヒーを淹れてあともコーヒー豆がもつ成分や特性などを活かし、様々な活用方法が提案されています。

※前節の全日本コーヒー協会様では、でがらしという名称をやめて「コーヒーグラウンズ(=抽出後のコーヒー粉)」という名称を広める提案をされています。

脱臭効果、肥料、虫よけ対策などに使える 

 では、飲み終わった後のコーヒー粉はどのような有効活用ができるのでしょうか?

ネットなどを検索して出てくるものをあげると

・肥料・堆肥としての再利用

・消臭剤・脱臭剤として利用

・靴磨き・金属磨き時の利用

・洗剤の代理用品として利用

このあたりが一般的な家庭でもできる、コーヒーかすの有効活用方法があるようです。

再利用するためのハンドメイドアイデア

コーヒー粉の再利用は多くの可能性を秘めています。上記以外にもハンドメイドグッズを作る際に、染料の代わりに使うことも可能です。

通常にコーヒを淹れ飲んだ後であれば流石に2杯目を飲むことは味的に難しいですが、色素としてはまだ十分残っていると思いますので、このコーヒーかすを利用して染色というのも面白いのではないでしょうか。

身近なところではレースなどの繊維物に、コーヒーかす(煮だしたもの)に漬けることで、風合い的にはアンティーク感のある色合いのアイテムができます。

※色落ちしないように「媒染液」を併用することを忘れずに!
 媒染液自体はAmzonやホームセンターなどで購入できると思います。

サスティナブルであることが重要

コーヒーかすには色々な可能性があることがわかります。
美味しく飲んで楽しんだあとにも、新しい価値を見出し再利用することこそ、持続可能・環境問題といったSDGsの目標達成に向け近づく一歩になると考えます。

コーヒーかすを再利用する際の問題、乾燥して利用すること

前節で様々な有効活用方法があることを書きましたが、実際にはひと手間が必要であることがあります。

それは基本的には、コーヒーかすの水分を飛ばさなければいけないということです。

堆肥や染色以外の使い方では、まず淹れ終わったコーヒーかすを乾燥させることが前提になります。乾燥といっても一度水分を含んだコーヒー粉を乾燥させることはそれなりの手間が必要になります。

家庭では湿った状態ではかすの活用が簡単ではない 

ご家庭で乾燥させるには、新聞紙やバットにコーヒーかすを広げて天日干しすることが一番簡単ですが、天候状況や一日中在宅が難しい、広げる場所がない、、など様々な壁があるのではないでしょうか。

十分な乾燥ができないままでは、磨き粉の代用とした場合などは余計に傷をつけたり、色写りなど予期せぬトラブルになることもあるので気をつけましょう!

おすすめの乾燥手段

天日干しが簡単ではありますが、その他の簡単な時短方法としては

・電子レンジの過熱を利用して水分を飛ばす

・フライパンでコーヒーかすを炒るようにして水分を飛ばす

・余裕があれば生ごみ処理機(乾燥)で水分を飛ばす
 

いずれにしろ、それなりのコーヒーかすを乾燥させるためには
結構な作業が必要になります。こうしたひと手間をあきらめて再利用への挑戦から挫折しないように頑張りましょう!

コーヒーかすから生まれた染料で毎日つかえる食器を作りました

上記では一般家庭で出来るコーヒーかすの有効活用でした。
SAN&ではこの問題に対して、食器製造メーカーだからできる課題解決方法を考え何か具体的に商品化することにしました。

食器製造メーカーがコーヒーかすを使って、肥料を商品にしたり
衣類の染料にすることは本業から離れてしまうために、私たちができることして
コーヒーかすという食品廃棄物をつかった器作りを考えました。

コーヒーかすから作るのだから、お皿などのではなく
コーヒーを飲むためのコップを作りにチャレンジしたいという結論に至りました。

 単純にコップを作るといっても、どうコーヒーかすを活かしていくのかを考える必要がありました。乾燥させたコーヒー粉を土に混ぜてつかうことなど色々ありましたが、私たちSAN&ではコーヒーの出涸らしをコーヒー釉薬(染料)として活用することにしました。

 器を作るうえで、個性の色合いを出すために必要不可欠なものが釉薬です。

釉薬の原料は岩石を砕いて粉末にしたものや木灰などが主などになりますが
こうした原料も有限の原料であり自然界のなかから得られるものであり
現状でも原材料の枯渇や値段高騰により、国内でのモノ作りの継続が危ういという問題が顕在化してきました。

釉薬を完成させるためには、やはり乾燥の問題であったり粒度の問題や配合バランスなど様々な検証を重ねる必要がありましたが無事に商品として製造までに至りました。


この開発を機に私たちは食料廃棄物からのモノ作りとしてクラウドファンディングにも調整し、無事達成することができました。

いま私たちの取り組むから生まれたアイテムはコーヒーカップが中心とはなりますが、これからも様々な食品廃棄物などを価値あるものに変えていく取組を継続していきます。

おしゃれは重要なポイント!毎日つかえる食器アイテム

コーヒー釉薬をしたコップは全部で3種類。

どれも日常使いで毎日利用することができるタイプのマグカップ型です。
また、大切な方へのギフトプレゼントとしても人気があります。

必要に応じて企業ロゴや、お名前などの刻印可能であり
より愛着の持てるアイテムとなっております。

 SDGs商品:Re:CAFE 
商品:リ・カフェ トールマグ ¥2,420


Φ:80mm
高さ:80mm
容量:235ml
電子レンジ:〇 食洗器:〇 オーブン:〇

 SDGs商品:Re:CAFE 
商品:リ・カフェ ダイナーマグ ¥2,200 


Φ:70mm
高さ:90mm
容量:240ml
電子レンジ:× 食洗器:× オーブン:×

 SDGs商品:Re:CAFE 
商品:リ・カフェ マルチマグ ¥2,200 


Φ:82mm
高さ:70mm
容量:220ml
電子レンジ:〇 食洗器:〇 オーブン:〇

洗剤も電子レンジも使える安心なマグカップ

 シリーズのうち、トールマグ・マルチマグは電子レンジも食洗器も使えるため
毎日使いができます。色合いもあえてコーヒーのイメージが残るように
コーヒー豆の色合いに近いブラウン系の色合いを出しています。

トールマグは235mlと余裕の容量があるため、カフェラテなどにもおすすめ。
マルチマグは口径が広く設定されているため、コーヒー以外に
スープマグとしても利用できる、まさにマルチな用途が利用できます。

ダイナーマグは陶器の性質があり、よりハンドメイド感が高く
あたたかな印象がある落ち着いた温かみを持っています。

 

今後も多くの方が飲み続けるコーヒーという身近なことでさえ様々な問題と
課題がある時代。

今後もSAN-ANDでは真摯に取り組んでいく予定です。

こうした活動に賛同いただける企業様などがありましたら是非一度
ご相談いただけると幸いです。

 

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